出版社に勤めなくても「編集」の仕事をする方法!|就職セブン

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2015年5月11日
出版社に勤めなくても「編集」の仕事をする方法!

出版不況と叫ばれてから、長い年月が経ちました。それでも、出版社で働く編集者は今でも人気があり、難関の職業のひとつです。けれど、編集者になるために資格はありません。時代は変わり、今は出版社に勤めていなくても編集の仕事が出来るのです。

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出版不況と叫ばれてから、もう随分と長い年月が経ちます。
それでも、出版社で働く編集者という職業に就くことは今でも人気があり、難関の職業のひとつです。
編集者になりたい、と思ったとしても、誰もが出版社に勤め、編集の仕事に就けるものではありません。

けれど、編集者になるための資格はありません。
誰もが編集者になれるのです。
時代は変わり、今は出版社に勤めていなくても編集の仕事が出来るのです。

編集の仕事はどんなことをするの?

編集の仕事とは一体、どんなものなのでしょうか?
私は長年にわたり編集者として働きましたが、大学では数学の勉強をしていました。

パソコン

つまり、文転です。
大学では、編集の仕事とは全く無縁の勉強をしていました。
けれど、就職活動の際に、どうしても編集者になりたいという思いが強く、就職情報誌の編集制作の仕事で内定を貰いました。

その会社は厳密に言えば出版社ではありません。
大きな出版社の子会社です。
けれど、編集制作の仕事に携わることが出来れば、出版社でなくともよい、編集制作の仕事を自分の身に付ける事が出来ればと思いました。

企画、取材、原稿依頼だけじゃない、編集者の仕事

記事の企画、取材、原稿依頼、原稿執筆、レイアウト、デザイン、校正・校閲、進行管理など、一口に編集と言ってもその業務は雑多です。
けれど、仕事の多くは分業で成り立っています。

編集者だからと言って、専門的な原稿をすらすらと書けたり、イラストを自分で描ける訳がありません。

つまり仕事は人脈を使います。 自分が所属している編集部で原稿依頼をしているライターやデザイナー、イラストレーターはもちろんですが、既に発表されている作品に自分でアンテナを張り巡らせ、自分が使いたい人を使います。

ここまで出来て初めて編集の仕事の醍醐味を味わうことが出来るということです。
つまり、自分が依頼した相手から断られさえしなければ、仕事は無限に拡がって行く訳です。

フリーの編集者

多くの人が憧れる編集者と言う仕事ですが、出版社に属さないでフリーとして働いている、フリーの編集者という人も存在します。

自ら企画を考えて出版社に売り込み、形にする場合と、出版社からの企画を実際に形にするケースがあります。
いずれにしてもフリーの編集者には多くの人脈が必要です。

ライター、デザイナー、カメラマン、イラストレーター、校正者といった実際の編集に必要な人材を確保できていなければ、仕事を依頼することができず、自分が実際に必要な作業をしなければなりません。
それは大変な作業量です。仕事の内容によっては自分では出来ないことも当然あります。

ですから、人脈が無ければ、フリーの編集者という仕事も成り立ちません。
いわゆる雑誌や情報誌はもちろんですが、単行本も同じことで、一冊の本を生み出すと言う仕事は難事業なのです。

ライターは編集者の代弁者

編集者が独自に無限にたくさんの原稿を書ける訳などありません。
そこで、ライターの仕事が必要になります。

ライターの仕事は編集者の仕事の助けになると同時に、編集者の仕事の代弁者と言っても差し支えはないでしょう。私自身は原稿を書くことが好きだという強い思い込みがあってライターの仕事をずっと探し続けていました。それは編集者の時代から原稿を書くことが好きだったからです。

校正・校閲は大事な編集の仕事

編集者がする仕事のひとつに校正、校閲があります。校正の仕事は印刷会社や製版会社などで派遣社員やアルバイトの仕事として数多く存在しています。

私自身、派遣社員として校正・校閲専門の仕事に二年半に渡って携わりました。
校正・校閲というのは文字の誤字脱字、体裁や記事の内容の間違えを指摘する仕事、つまりは間違い探しです。

間違い探しと聞くと、簡単そうな仕事とイメージしそうですが、これが非常に重要で難しい仕事です。
本、雑誌や新聞では勿論の事ですが、インターネットでも誤字脱字は気を付けて記事を読んでさえいればすぐに見つける事出来ます。逆に言えば、誤字脱字を平気で掲載している雑誌や新聞、インターネットでは校正・校閲をしっかりとしていないと言えます。

たった一文字の間違えでも許されないのが校正。校閲の仕事です。校正・校閲の仕事だけのために、現実に出版社は製版会社や印刷会社に多額の費用を払っています。
それは全て印刷上の間違えが起きては困るからです。
これはインターネットの世界でも同じことです。今後、電子書籍がこれまでよりも広まれば校正・校閲の仕事はこれまで以上に重要な職業として認識されるようになることでしょう。

デザインやイラストの仕事をしたい

デザインやイラストの仕事に就きたいと考えていらっしゃる方も多いと思います。
一番手短な方法と言えば、やはり専門的な学校に通う事でしょう。

デザインもイラストも出版社に勤めれば自分の身に着く仕事ではありません。
例えばデザインの仕事であれば、大まかなレイアウトは編集者でもできますが、やはりその媒体の特徴や象徴になるようなデザインは編集者には不可能です。

もし、編集者でもそれだけ素晴らしいデザインができるのだとしたら、出版社でもインターネットでもデザイナーの仕事を募集はしません。要は自分たちだけではできない仕事を発注しているのが実情なのです。

なお、デザイナーやイラストレーターはフリーで活躍されている方が多いです。それはライターや校正者も変わりません。

過去の実績より突破口

編集者、ライター、校正・校閲、デザイナー、イラストレーターなど、これらは出版社に就職していなくてもフリーで出来る仕事の紹介をしてきました。
勿論、これらの仕事を得るには過去の実績が必要な場合もあります。
ですが、どんな仕事に就くにしても何かの突破口は必要なのです。

走る

いずれにしても編集の仕事に就きたければ、何かの場面で自分から働きかけ、その突破口を切り開いていくことが重要になることでしょう。

最後に企画についてお話しすると、売れるような企画ならば、面白い企画ならば自分で出版社に売り込んでみることです。このケースが先ほども紹介したフリーの編集者の仕事に当たります。

その際にライターやデザイナー、イラストレーターなどの手配を依頼されるかもしれません。
けれど、それが編集の仕事なのです。
今はインターネットがありますから、売れる企画を思いつけるような人ならば、自分でホームページを立ち上げた方が早いかも知れませんが。

編集の仕事の紹介と同時に、出版社に勤めていなくても自分で出来る編集の仕事についてお伝えして来ました。

編集の仕事は多岐に渡り、その仕事の多くは分業で成り立っています。
必ずしも出版社に勤めなくても編集の仕事は誰もが出来ることを覚えておいていただければ幸いです。

著者:鈴木克己

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バンドでのギター弾きと小説の執筆が趣味です。串焼きが大好物です。