パソコン作業からくる目の疲れ
パソコン仕事をしている人は、作業中に目が疲れたり、痛くなったりすることはありませんか?
パソコンの長時間に使用によるモニターの見過ぎは、目にダメージを与えてしまいます。
一体どのような影響があるのでしょうか。
VDT症候群
VDT症候群とは、液晶モニターなどの表示機器(Visual Display Terminal、通称VDT)を使用した作業を長時間続けることにより、目や心身のストレス・疲労に繋がる病気の事です。
長時間同じ姿勢が続くことによるもの、単調作業の連続によるもの、仕事のノルマに対する不安感、照明の明るさ、後述のブルーライトなど、様々な説があげられています。
VDT症候群になると、ドライアイ、充血、視力低下など眼の症状の他に、首・肩・腰のコリや食欲減退、不安感、抑うつなど心身の健康にも悪影響を与えます。
ブルーライト
近年、目に悪影響を与えるとして注目される「ブルーライト」。ブルーライトとは可視光線の中でも特に強い、青色光を指します。
このブルーライトは、LEDから強く発生する事もあり、LEDが使われるパソコンやスマートフォンの液晶画面で見ることができます。
このブルーライトが目に入ることで、視界のちらつきや眩しさの原因となり、目の疲れや頭痛などを引き起こすと言われています。
現代型不眠
パソコンのディスプレイというものはとても明るいもの、その明るいモニターを長時間見続けていると、体内にある「体内時計」に狂いが生じてしまい、それが原因で不眠を引き起こしてしまいます。
武田薬品では、このような不眠を「現代型不眠」と名付け、それに関する情報を紹介しています。
参考:体内時計.jp
パソコン仕事のための疲れ目対策
モニターの輝度を下げる
モニターの明るさを落とすことで、目の負担を軽くすることができます。
部屋の証明と同じくらいに保つのが理想的です。
同様に、部屋の明るさを画面の輝度とあわせる工夫もしましょう。
モニターの明るさを調整するときは、白い紙を参考に明るさを調整するのもよさそうです。
黒系の背景に設定する
白など明るい色をした背景を見ると、眩しく感じませんか?そのような色は目に負担をかけやすいのです。
黒など暗い色の背景だと、目の負担を減らすことができます。
パソコン利用中の姿勢を見直す
パソコンを使う時の姿勢が崩れていると、目だけでなく体の節々にまで影響を与えてしまいます。
ポイント
- 背筋を伸ばして深く腰を掛ける
- 足を床にしっかり接着させる
- 視線は正面より少し下
- 画面から40㎝程度離れる
適度な休憩を
長時間モニターを見続けるのは、目に疲れが溜まりやすいです。時折目線をずらして遠くを見るなど焦点を変えることで、目をリラックスさせることが可能です。
その他にも、席を立って歩いたり、ストレッチなどをして、目や体を休ませるようにしましょう。
その場でツボを押す
もし適度な休憩を取れない、席を立ったりすることができないという人は、ツボを軽く押すと良いでしょう。
眼の疲れに効くとされているツボは、「晴明」「客主人」「風池」の3種類などがあります。
ツボなら仕事中にもその場で押すことができますので、おすすめですよ。
PC用メガネを使う
PC作業での目の不安、特にブルーライトへの不安を解消するために発売されたPC用メガネ。登場以来売れ行きも好調で、現在では様々な種類のものが出回っています。
PC用メガネの効果はどのくらい?
PC用メガネには「効果を感じない」「ディスプレイの明るさを調整するだけで十分」「青色光(ブルーライト)が有害という根拠が薄い」など、ネガティブな意見も見られますが、大半はポジティブな意見が中心です。
効果の有無や大小については、これは完全に「個人差」としか言いようがないかもしれません。
気になる方は、実際に購入して確かめてみるとよいでしょう。3990円~と、安い値段で購入することができますよ。
主な販売企業・メーカー
その他にも、厚生労働省では「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」というのを策定していますので、そちらも参考にしてみるのも良いでしょう。個人レベル・企業レベルでどのように行えばいいのか、何かしらのヒントが得られるかもしれません。